top of page




2024年の幕開けとともに


心痛む震災が起きてしまい


寒い中でこれまでの暮らしが戻らない現実を


つきつけられている方々の心痛を考えると、


言葉がありません...。



「光風鈴」の原型ができたのは2011年の東日本大震災の少し前でした。


まるで自分のお守りのように飾っていた1個だけの「光風鈴」。


誰にでもあることだと思うのですが


時々落ち込んでどんよりした気持ちになる私にとって


太陽の光に反応してクリスタルが輝いたり


静かにそーっと虹が現れてたり


優しく風鈴がちりんと音が鳴ったり...


そのひとときだけ、曇った心に晴れ間ができるというか


「ああ、いいなあ」と立ち止まれるというか


暗いほうにうつむく私の頭をそっと上に向けてくれるというか...




そのうち社会では心痛むニュースが


これでもか、これでもかと次から次へと流れ続けました。


私の中では


もしかすると「光風鈴」が、私に与えてくれたような気づきで


暗い心の中にさす小さな輝き、つまり「希望」みたいな感じで


誰かに伝わらないかな、と考えるようになりました。



ブランド名を


vous/ヴ(フランス語で「あなた」という意味)にしたのも


そういう想いを込めています。




写真は 優しい虹





















2024年12月5日





なんと月日は素早くすぎていくのでしょう!!


光風鈴の誕生秘話を綴っていくつもりが


日々の仕事に追われて全く手付かずのまま


もう「師走」。


こんなに月日が経ったら「誕生秘話」なんて言えないw!


でもおかげさまで光風鈴はキラキラ・チリンと元気です。







あれはもう15年以上前のこと。

(この写真は当時のものではなく、その後能作を訪れた時に撮ったものです...)


その頃の私は何かと悩んでいました(またかよw)仕事、家族、自身の健康...。人間誰しもそういう時期があるはずだとわかっていても、なんとなく自分だけ抜け出せないという自信喪失状態で、でも表面をとりつくろって、とりあえず誰にもその暗さ重さを察知されないように笑顔で仕事を続けていました。んまま、基本仕事は大好きなので、それを続けていくのに必死だったわけで。


で、とあるお仕事で東京に行く機会があり、数名の同行者と行動を共にしていたのですが、そんなこんなで内心は非常に疲れてましてん。でも今考えると本当にありがたいことに、同行していた全員の意見が一致し、とある美術館に立ち寄ることになりました。んで、アートを堪能したあとミュージアムショップでみんなお土産ショッピングタイムになったのですが、いかんせん色々な面で心配を抱えていた私...(ざっくり言葉を選ばずにいうとお金がなかったんす〜っ!)は、目の前に並ぶ少しお高めのアート商品を見ながら、ぶらぶらと時間が過ぎるのを待っていました。


やはりそういう時は目線は下を向いているわけで。華やかに陳列されているキラキラの商品たちの下に、なぜか惹かれるダンボール箱がありました。その箱の上に目線を移すと、銅色の風鈴がそーっと静かな佇まいで下がっていました。(へ〜っ、風鈴てガラス製だけじゃないんだ?)と思いながら小さく揺らしてみたところ.....


「ちり〜ん...」


(えっ?今のなに?)


「ちり〜ん...」


聞いたことのない優しい優しい音が、私の耳を通って身体中に響き渡り余韻が染み込んできました。それが能作の風鈴との出会い。その時は「能作」というブランドすら知らなかったけれど、お金の心配など東京タワーを超え富士山の向こう側までふっとんで(笑)両手でそのダンボールの箱に入った風鈴を持ち、レジへ。それは能作の「オニオン」というバージョンの不思議なフォルムをした風鈴でした。


こうして能作の風鈴は「私の大切な風鈴」になったのでした。



つづく



PS. vous-log(ブログ)と言いながら、苦しかった時代のことを書くのに勇気が要り、ぽちっと投稿できず、前回投稿からこんなにも時間が経ってしまいました...。お読みいただいている貴重なみなさま、ありがとうございます(# ̄ー ̄#)










1
2
bottom of page